2015.12.10395 views

知ってるつもりかも?「ロングテールSEO」の真の姿とは?

いすけです。
ZENMAIなりに解説してみるIT用語の第2回は、「ロングテールSEO」です。
『WEBサイトは育てるもの?』
『ブログをきちんと更新したらアクセス数が増える?』
これは間違いではありません。
が、やみくもに更新してもあまり大きな効果は期待できません。
しかし、ある条件を満たせば、すごい力を発揮します。
そのカギが「ロングテールSEO」です。

ロングテールを知るためには、パレートの法則を知ろう

ロングテールという考え方は、それ以前から知られていたパレートの法則をベースに出てきた考え方です。
そこで、まずはパレートの法則をおさらいしてみます。
パレートの法則とは、簡単に言うと「2対8の法則」です。
例えば、
・全商品のうち、20%の商品が、売上の80%を作る
・全顧客のうち、20%のお客様が、売上の80%を購入してくれる
などなど、多くのことが、2対8の法則になるという考え方です。
「必ずこうなる!」という意味ではなく、経験則上、「こうなる傾向にある」というものですが、結構あてはまるので面白いですよ。
試しに、「パレートの法則」で検索してみるとたくさん出てきます。

パレートの法則に対し、ロングテールの考え方とは?

パレートの法則をグラフ化するとこんな感じです。

graf

このグラフの右側に向けて、長いしっぽのように見えませんか?
これが、ロングテールです。
つまり、この伸びたしっぽ側に目を向けたのがロングテールの考え方です。
よく例に上がるのがAmazonですね。
パレートの法則だと、20%の売れ筋商品が、売上の80%を生みますが、Amazonほど商品量が多くなってくると、売上に占める割合が逆転します。
20%の売れ筋商品の売上を、あんまり売れない大量の商品群の売上が上回るわけです。

ここまでは「ロングテール」、ここからが「ロングテールSEO」

Amazonに見るロングテールは、圧倒的な商品量によって実現しました。
資本力を見せつける結果ですね。
そんなことができる企業はそうそうありませんよね。
でも、ここからが本番です。
この理論を、資本力が無くても活用できる場があるんです。
そう「SEO」です。
GoogleやYahooなどの検索エンジンからのサイト訪問数を高める対策の総称を「SEO対策」と呼びますね。
このSEOの分野だと、ロングテールの理論が実践できます。
それが今日の本丸『ロングテールSEO』です。

ビッグキーワードとスモールキーワード

SEOでは、「ビッグキーワード」「スモールキーワード」という言葉をよく使います。
レストランを例にしてみます。
「レストラン」というキーワードだと、自社サイトが検索結果の何ページ目に出るか見当もつきませんね。
このような『多くの人が検索キーワードとして選びやすく、かつ、競合サイトがたくさんあるキーワード』をビッグキーワードと呼びます。
一方、「レストラン ベジタリアン」とか「レストラン 無農薬」とか「レストラン バリアフリー」など、ニッチなキーワードや組み合わせを、スモールキーワードと呼びます。
(この例だとあんまりスモールではないかも知れませんが)
このビッグキーワードとスモールキーワードを、ロングテールに当てはめると、20%の売れ筋側に該当するのがビッグキーワード、80%のあんまり売れない側に該当するのがスモールキーワードになります。
これなら、資本力なんてなくても、ロングテールのしっぽを長くしていくことができますよね。
その結果、ビッグキーワードでのサイト集客より、スモールキーワードでの集客が上回ることも夢ではなくなります。
つまり、ビッグキーワードで大手さんや老舗さんと戦わなくても、勝ち目があるってことなんです。

graf2

しっぽを長く伸ばすだけのロングテールSEOは、失敗する

ここで誤解してほしくないのは、ただ単純にしっぽを伸ばすことがロングテールSEOではないということ。
とっても当たり前のことですが、企業ブログで、いくら「今日のランチ、おいしかった!」ブログを書いて、「オムライス」のキーワードで訪問されても、その方がお客様になる確率は極めて低いです。
つまり、苦労に見合った成果は見込めないんです。
更新し、反響が出ず、更新し、疲れ、そして、更新が止まります。
これが非常に多い失敗例です。
ここで、多くの方が疑問を持ちます。
「え?とにかくキーワードのバリエーションを増やすのがロングテールSEOなのに、そんな制限があったら、結局ビッグキーワードで戦わないといけなくない?」
でもご安心ください。ロングテールSEOの真の姿はここからですから。

ロングテールSEOの本当の力は、自分の強みを知ることで発揮される

あなたの商品・サービスには、競合他社と比較してどんな強みがありますか?
もう一度、仮想レストランを例に挙げてみます。
仮に、こんな強みがあるとします。
・無農薬の国産野菜のみを使用している
・バリアフリーの店内である
・フランスでXXX賞を受賞したシェフがいる
・アレルギーや嫌いな食材などの希望に柔軟に応えることができる
・ジャズの演奏がある
・サプライズの協力はおまかせください
・夜景がきれい
本当のビジネスオーナー様ならもっともっと書けるとは思いますが、いったん、このくらいにしておきます。
この自社の強みを見ていて、ストーリーが浮かんできませんか?
(ここから若干いすけの妄想が入っています)

”アレルギーのある娘の誕生日に、素敵なレストランで食事をさせてあげたいな”
> 私のお店を教えてあげたい!
”国産の食材しか認めない車いすのおばあちゃんが行ける静かなレストランがないかな?”
> 私のお店で最高のサービスを提供します!
”サプライズのプロポーズがしてみたいけど、そんなことを相談するのってなんだか恥ずかしい”
> 相談だけでもいいです!私たちもステキな企画に加わりたいです!

この方たちこそ、あなたのお店を知ってほしい方々です。
この未来のお客様は、どんなキーワードで検索するでしょうか?
「レストラン アレルギー おしゃれ」?
「レストラン 国産 バリアフリー」?
「レストラン サプライズ サポート」?
これらのキーワードでサイトに訪問してくださった方は、ビッグキーワードでの訪問より、ご予約の可能性はぐっと高くなりそうに思いませんか?。
これがロングテールSEOです。
ビッグキーワードに比べて、訪問総数はきっと少なくなります。
しかし、ニッチな組み合わせは検索するお客様次第で無限です。(ロングテール)
ビッグキーワードで戦わず、ニッチなキーワードの組み合わせで戦えば、ロングテール側がビッグキーワードでの訪問を上回ることも可能になってきます。
さらに、『どんなストーリーのお客様が、どんなキーワードで検索したら、自社を選んでくれるだろう?』という想像・妄想し、そして、それらのキーワードの量と質にこだわってサイトを更新・蓄積していくことで、”本当の意味でのお客様”になる可能性を高めていくのです。

ロングテールSEOは、マシンガンではない

しっぽを長くするだけなら、お客様のハートを射抜くためのマシンガンかもしれません。
しかし、ロングテールSEOは、例えるなら、ハートを射抜くスナイパーがたくさんいるイメージです。
そのスナイパー的なキーワードは、自社の強み(他社との差別化要素)を見つめなおすことで生まれてきます。
ここに、WEBマーケティングの原点があるかもしれませんね。
企業ブログは、ロングテールSEOによるWEBマーケティングを実践する格好の場です。
そして、お客様に自社を選んでいただく『理由』を提供する場に他なりません。
自社サイトにどんな対策をしたらいいんだろう、と悩んでる方は、ぜひ試してみてください!

written by:いすけ